いつでもぱちぱち☆そろばん日記

ぐるーぷ珠希&ぱちぱちくらぶのそろばん授業の記録

日商簿記2級合格!

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ほとんどの生徒がみんなのんびり過ごしていたお盆休みの8月13日、ある検定試験に挑戦の高校生がいました。本部の高校3年生SS
さん。受験した試験は、日商簿記2級ネット検定試験です。これが初めてではなく、7月から何度か挑戦してきた難関の試験。「夏休み中に必ず合格する」という強い意志の元、挑戦を繰り返してきました。そして5度目の挑戦で、ついに念願の日商簿記2級合格!高校生、しかも授業に簿記がある商業高校ではなく普通高校の生徒が難関突破という、すばらしい快挙となりました。

さて、ここで疑問の人もいることでしょう。
「簿記2級はそんなに難しいの?」と。

簿記検定は日本商工会議所検定の中でも人気ナンバーワンの資格。1・2・3級、および簿記初級、原価計算初級の5つの試験があります。簿記2級のレベルは「経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。 高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。」となっています。
もうこれだけで何やら難度の高さが伝わりますが、最近の傾向として、3級までは合格しても、ひとつ上の2級はありえないほど難易度が高くなり、ネットで「日商簿記2級」と検索すると「簿記2級 難しすぎる」「簿記2級 受かる気がしない」などの後ろ向きな単語がセットになっているほど(笑)
本当に難しい。この一言に尽きる試験です。

問題の難易度もそうですが、出題が施行回により鬼レベルに難しく、見たこともない問題が並ぶことがあり、受験者泣かせ。

そんな試験にSSさんが挑戦を始めたのが、高1の終わり。11月検定で順調に3級を合格してスタートした勉強ですが、その年度の終わりからコロナによる休校、初の緊急事態宣言による大混乱があり、長期間の中断となってしまいました。その後、オンラインでの授業で勉強を継続したものの、こちらも慣れずになかなか上手く進まず、ようやく今年の初めから教室での本格的に授業再開。そこからは本当に日々教える方も教わる方も必死で、最後の追い込みとなった休日には5時間連続でやる日もありました。

教える私の方も、これまで3級まではぼちぼちと教えていましたが、2級の指導は10年以上やっていなかったため、その間に試験範囲も広がり、時代に合わせた内容も増えてしまいました。さらに、ネット試験になって制限時間が90分になる、というとんでもない改定の嵐。さらには、ペーパー試験では認められていたそろばんが使えないことも直前に判明(これ、絶対におかしい)し、さんざんな受験環境でした。しかし、そんな苦難も「暗算でやるから大丈夫」と、屈せずに挑戦を積み重ね、ついに手に入れた大金星。おめでとうございます!間違いなくこの夏の金メダルです!!!

写真はこの受験までにやりこんだ2・3級のテキストの山です。たくさんつけられた付箋が、本人の努力の証ですね。
困難があっても「意志あるところに道は開ける」、何かにくじけそうな時には、この写真をぜひ思い出してください。自分の目標に向かい限界まで努力すること、その覚悟を持った時に必ず道は開けます。